今回、第62回気象予報士試験に合格することができました。合格までの受験回数は第57回から数えて6回、少し時間が掛かってしまいました。
私がアスクに通ったのは21年コロナ禍真っ只中。感染予防をしながらの対面講義でした。
気象予報士試験、中には独学で合格してしまう人もいますが、私がアスクに通った理由は主に実技試験の実際を教わりたかったことです。
気象予報士という資格を意識したのは大学4年生の頃。漠然と憧れていただけでした。
それを自分のものにしようとしたきっかけは、変化の少ない会社員生活への焦りとコロナ禍での一人の時間を有効活用しようと云う思いからでした。
元々理系(工学)出身であり学科にはあまり悩みませんでしたが、実技試験がどのようなもので、どのように勉強を進めればよいのか全く想像が付かず、
徒に時間が過ぎることは避けたいと思い講座を受けることとしました。
アスクの講座では先生が丁寧に勉強への取組み方から初見では摩訶不思議な高層天気図の見方、試験当日の気持ちの持って行き方まで、
更には本物の気象予報士としての見解、経験など、講座でしか聞くことのできない貴重な情報をご提供いただいたと思っています。
書店には気象予報士試験関連の書籍が多く並んでいますが、専門的なその内容を正しく解釈することは容易ではありません。
これを分かりやすくご教示いただけたことが、自身の勉強をスムーズに進める上でとても役に立ったと思っています。
また、アスク受講後最初の試験では実技をパスできませんでしたが、その後も「第〇〇回試験どうでしたか」と気に掛けてくださる優しさに触れることができ、独学にはない心のサポートもいただくことができました。
これから受験を考えておられる方にお伝えることですが、まず学科についてはケアレスミスや問題の解釈ミスに注意が必要です。
内容を解っていてもケアレスミスや解釈ミスでは得点は取れません。問題や図表をよく読み正しく理解する、それに尽きると思います。
見直したときに「何故こう解答した?」と悔しい思いをする人は、気象の学習だけではなく、落ち着いて問題をよく読む工夫を見つけることが良いと思います。
私はせっかちで学生時代から問題を読まない人間だったので、ケアレスミス対策に本当に苦労しましたが、問題文全てに読みながら線を引くことで、結構ケアレスミスや解釈ミスを減らすことができました。
次に実技については、他の方もよく言うことかもしれませんが、試験に合格することが目的ならば、”解答の書き方を過去問通りにする”ことが必要だと痛感しました。
過去落ちた5回では、この部分に過去問の自己採点から甘えがあった気がします。過去問を解いた時の自分の解答に、どこか自分なりの曖昧な解釈がないか、過去問の解答例は何を意図しているか、これをよく考えることで最後の方ではおのずと指定された字数で解答を埋めることができるようになっていました。
学科試験をクリアする実力のある方でも、実技試験では悩んでしまう傾向が多くあると思います。
そういった方は自分なりの曖昧な解釈や自己採点の甘えを捨てて、是非過去問の書き方を真似る訓練をされるのも良いと思いました。
最後に、会社員をしながらの勉強・受験は思った以上に大変で、「あなたの気象予報士試験の結果は残念ながら不合格でした。」の通知を見る度に辛く悔しい思いを何度もしました。でも「気象が好き、地球科学が好き」と云う気持ちがぶれることはなく、なんとか合格を掴むことができました。
一方、これは一人の力だけでは決してなく、ご指導いただいた先生、アスクの方々、家族や友達の支えがあってこそです。アスクを受講されるなら是非そう云った仲間を見付けながら頑張ってみてください!
末筆ながら恩返しも兼ねて、これから合格を目指す方々のお力になれれば幸いです。
改めて本当に有難うございました。