1月に受講した《3日間集中基礎科107クラス》のあと、さらに深く学びたいと感じたため、3日間集中研究科を受講することを決めました。初日に教室に入った瞬間感じたのは、研究科に来る人たちの意思の強さです。他の生徒の皆さんが力強い声で発声練習をしていらっしゃって、基礎科で学んだことを生かしながら研究科に挑もうとしているのがよくわかりました。私は関西在住です。基礎科の修了以降、一人で練習を積む日々にモチベーションが下がってしまうこともありました。今回の研究科は、同じように地方から来た人が多く、大いに刺激を受けました。講義では、小手先の技術では通用しない、自分の中にあるものの引き出し方を学ぶことができました。〈外郎売の表現〉から始まり、〈ニュース〉、〈ナレーション〉、〈グループトーク〉など、様々なことに挑戦し、講師の皆さんからアドバイスをいただけて、とても楽しかったです。ただ、悔しかったこともいくつもあります。特に、校内の情景を描写する授業で、話している途中でテンパってしまい、描写が続けられなくなってしまったことは、これまで生きてきたなかでも上位にはいる悔しさでした。不安を抱えつつも、「上手くやろう」と思いながら挑んだ結果の惨敗だったこともそうですが、テンパって話せなくなったあと、取り繕うことを諦めてしまった自分が情けなくて、悔しかったです。私が今、あの瞬間の自分とこれから研究科を受講する方にお伝えしたいのは、決して上手くやろうと思いすぎないことと、何があっても諦めないことが大切だということです。講義中、どの先生からも、「伝える」ことの大切さと、「自分を取り繕わない」ことの大切さを教えていただきました。聞き手のことを考え、そのときの自分に出来ることを、カッコつけず、精一杯やることの重要性がよくわかりました。3日間で学んだことが多すぎて、まだまだ消化しきれていない部分もありますが、伝えるという意識を常に忘れず、これからも努力を重ねていきます。3日間本当にありがとうございました。