恒例となったアスク生限定のイベント、「NHK志望者のための特別勉強会」を
昨年に続いて今回もリモートで3月22日(火)に開催しました。
今回も特別講師は田代賢さん。NHKのアナウンサーとして看板番組の大相撲やオリンピック中継にも携わってきた大ベテランで、第1回からアスクにお越しいただいています。進行役に松苗慎一郎アスク社長、そして総合司会を寺崎貴司GM兼校長が務めるという「豪華布陣」。まさにアスクを挙げてのイベントでした。
田代さんの豊富な経験に基づくお話は参加者を引き付けるものばかり。
まだ帯広放送局の若手アナウンサーだった1983年に放送した、北海道を鉄道で旅する番組を覚えていたリスナーが、その感想を40年近く経った先日NHKに投稿。ラジオ番組で「電話対面」したエピソードや、
ラジオセンター専任部長当時に発生した東日本大震災の際、不安と失望を抱えている被災者に向けて、子どもを持つ親御さんのリクエストに応えて「アンパンマンマーチ」を流し、感謝されたこと。その放送に涙が止まらなかったという石巻市の女性の思い出が昨年8月に朝日新聞の「声」の欄に掲載されたことなど、
「公共放送」であることを前面に押し出しているNHKで働いていたからこそのお話を伺えました。
さらに田代さんからは
「NHKが求めるのは『大きな器』の人物。
他人事を自分の事として考えられる人。
『なぜ?』というこだわりを持てる人。
感動できる心を待つ人」
というメッセージが発せられました。
要は「一緒に働きたい」と思わせてくれる人が一番なのです。
これはNHKに限ったことではありませんが、最後は人間性の勝負ということですね。
勉強会の後半はいつものように質疑応答。
採用のエントリーが始まったばかりいうことで、熱のこもった質問がリモートの画面を通して次々に発せられました。
「NHKの面接の特徴は?」
「民放の採用試験と違いはある?」
「全国職員と地域職員の違いは?」
「転勤は大体何年ごとにある?」などなど。
火傷しそうなほど熱い80名の視線が私たちに突き刺さりました。
いずれも具体的な質問ばかりで、たちまち予定時間の2時間を経過。リモートではありながら名残を惜しみつつ、閉会となりました。
今回が7回目でしたが、実は毎年この勉強会の参加者からNHK内定者が出ているのです。
アスクからNHKの正職員アナウンサーとなった卒業生は既に約80名。HPを見れば「えっ、あの人もアスク出身!この人も!」と驚くはず。6月に入ればいよいよNHKは面接に突入します。今年も楽しみです。アスク生、頑張れ!
温かいお人柄そのままにアスク生に接してくださった田代さん、本当にありがとうございました。アナウンサーの採用、育成にも携わった豊富な経験に基づくアドバイスを頂戴できたのはアスク生だからこその特権です。
なお、田代さんはNHKラジオ第1放送でニュースを担当なさっています。そのソフトなお声をぜひ聴いてください。
田代さん!次回もよろしくお願いいたします。
※このイベントは、新 大学4年・院2年のアスク生(アスクのIDカードを持つ学生)を対象として開催されました。